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技術士の識見に基づき、時代の要請にたった社会的活動を目指す! The Institution of C.I.T.Pro-Engineers

【特別講義実行委員会】千葉工業大学から要請の『平成26年度特別講義』について     2015.03.19

千葉工業大学技術士会 特別講義実行委員長 堀田 光

今年度(平成26年度)も千葉工業大学から特別講義の要請があり、千葉工業大学技術士会として対応致しました。
対象学科は、電気電子情報工学科と機械サイエンス学科の2学科からです。平成26年度の特別講義実施結果について、報告致します。

1.電気電子情報工学科

電気電子情報工学科の宮田 准教授から特別講義の要請があり、千葉工業大学技術士会として対応致しました。
同学科の特別講義内容を以下に示します。

(1) 講義名:「技術者倫理」
(2) 講義の主旨:電気電子情報工学科の3年生を対象とした「技術者倫理」に関する講義を行なう。
 ※ 宮田 准教授からの要望:同科では、進路選択や学習内容と実社会との繋がりについての指導など種々の試みをしており、
  さらに推進したいと考えております。実社会で活躍しているエンジニアの方々により進路選択時期・就職活動時期を迎える
  3年生に実学としての工学に関する講演をして頂き、工学と実社会の繋がりや大学での学習内容の価値などを考える機会を
  与えて頂きたい。
(3) 講義対象者:第1週から第3週までは、電気電子情報工学科総合システム工学コース(JABEEコース)3年生の30名。
  第4週については、電気電子情報工学科3年生の約60名。
(4) 講義概要 平成26年12月9日(火)から4回、津田沼キャンパスにて実施
 担当先生:電気電子情報工学科 宮田 准教授
 1) 平成26年12月9日(火)10:40〜12:10 (第3・4時限)634教室
  講師:小久保 優 氏 ( 技術士(建設部門・環境部門) 所属:小久保都市計画事務所 )
  講義題目:「JABEEの審査基準とAPEC、EMFについて」
  講師のコメント:平成25年に「JABEEと技術士の国際化」で訪問した南欧,東アジアでの話題も含めて説明しました。
  私自身が経験したJABEE審査の意義と内容、評価委員会等の話題などを学生にアピールしました。
 2) 平成26年12月16日(火)10:40〜12:10 (第3・4時限)634教室
  講師:奥山 晴及 氏 ( 技術士(経営工学部門) 所属:奥山技術士事務所 )
  講義題目:「エンジニアリングと海外プロジェクト」
  講師のコメント:私自身が海外(米国、東南アジア)にて経験したことをベースに、工場の設計か ら試運転までのエ
  ンジニアリングおよび海外生活の一端について、学生にアピールしました。
 3) 平成27年1月13日(火)10:40〜12:10 (第3・4時限)634教室
  講師:久多羅木 吉治 氏 ( 技術士(建設部門) 所属:東亜建設工業 株式会社 )
  講義題目:「国際規格と相互認証の動向」
  講師のコメント:益々グローバル化するこれからの国際社会に対し、「APECエンジニア」、「EMF国際エンジニア」の
  両資格に関する最新の動向を解説するとともに、これらの制度と仕組みについて、特に着目して講義を行いました。
 4) 平成27年1月20日(火)16:40〜18:10 (第9・10時限)2号館3階大教室
  講師:溝邊 哲男 氏 ( 技術士(電気電子部門) 千葉工業大学技術士会会長 )
  講義内容:@ 千葉工業大学技術士会の紹介
       A 技術士制度の概要
        ・ 技術者に対して国、社会、企業は何を期待しているか
        ・ 技術者に対する時代の要請は何か
        ・一次、二次試験の概要
       B 技術者倫理(私の体験より)
       C 技術者人生45年の体験談
  講師のコメント:今年度も、総合コース以外の学生も自由参加し60名超の学生が聴講し、講義は盛況でした。大学側の
  要請もあり、特に「技術者人生の体験談から技術者に必要なもの・心得・実社会を生き抜く術」について、時間を割いて
  説明した。これから始まる就職活動に向け、非常に関心も高く真剣に聴講していました。担当先生以外の教授の方々にも
  聴講して頂きました。講義終了後には、約10名の教授、准教授の先生方とJABEE再審査や技術士制度の現状と課題等につ
  いて意見交換会を行いました。

2.機械サイエンス学科

(1) 講義名:「平成26年度 機械工学演習」
(2) 講義の主旨:
  講義は、3年生を対象とした機械工学演習。機械サイエンス学科の4専攻コースの内、機械工学コース、機械設計・開発
  コースの学生を対象とした卒業論文の研究室・卒論テーマの紹介を主として行われるものです。
  ※ 高橋 准教授からの要望:工学演習なので一方的な講義ではなく、学生とコミュニケーションを取って欲しい。
   経験談を中心に、技術士の仕事・資格も踏まえてお話しいただければと思います。
(3) 講義対象者:
  機械サイエンス学科 4つの専攻コースの内、機械工学コース(3年生)120名、機械設計・開発コース(3年生:JABEE対象コース)
  40名等の2コースの学生170名を対象 (4) 講義概要 平成26年10月23日(木)から4回、津田沼キャンパスにて実施
 担当先生:機械サイエンス学科 高橋 准教授

活動報告写真  

1) 平成26年10月23日(木) 13:10〜14:40 (第5・6時限)435教室
  講師:佐々木 武彦 氏 ( 技術士(機械部門) 所属:元日立製作所・日立ビルサービス )
  ※ 同特別講義時に千葉工大技術士会編『技術士《国家資格》への挑戦!ガイドブック』を
    受講生に配布
  @ 「技術士」の概要説明と技術士取得に際しての講師の経験談としては、ガイドブックを
   基にして説明し、「千葉工大技術士会」の活動内容ならびに受験サポートを実施している
   旨を説明しました。
  A 技術士としての経験談:職歴を基にしての経験談として、日立製作所勤務時代のモノレー
   ル・エレベータ開発技術・日立ビルシステム時代のエレベータメインテナンスなど。
  講師のコメント:
   「技術士」の説明は、従来と同じく《ガイドブック》の説明。製品説明(エスカレータ)
   は実務状況として学生達には興味を持ったようであるが、成功例・失敗例など時間少なく
   残念であった。追加補充説明として、
    @マーケチングリサーチ、A製品開発の心得、B技術論文の書き方
   をしたところ予想外に興味を持ち真剣に聴講していたと感じた。

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2) 平成26年10月30日(木) 13:10〜14:40 (第5・6時限)435教室
  講師:今井 誠 氏 ( 技術士(機械部門) 所属:石井特許事務所 )
   @ 『技術士』を何故目指すのか(動機付け)と技術士取得に際しての苦労話などを説明
    した。
   A 技術士としての経験談:特許とは何か、特許申請の方法・国際特許などを説明した。
  講師のコメント:
   技術士取得の意義、知財分野における技術士の果たす役割、大学卒業後から技術士取得
   までの技術者としてのキャリアの積み方については、特に学生達の関心が高かったと思う。
   また、海外での勤務における失敗談や経験談が学生達にとっては新鮮だったようで、海外
   勤務について興味を持ってくれたと感じた。


活動報告写真  

3) 平成26年11月 6日(木) 13:10〜14:40 (第5・6時限)435教室
  講師:堀田 光 氏 ( 技術士(建設部門) 所属:株式会社 CPC )
   @ 建設系の「技術士」の役割、プレゼンのコツなどを説明した。
   A 技術士としての経験談として、職務を基にしての防災、地震、洪水、地球温暖化等をキー
    ワードとした最先端技術を紹介した。
  講師のコメント:
   講義では、技術士資格の重要性、自己アピールの方法、そして日本の防災技術の現状について
   話題提供を行った。
   講義全般を通して、学生の目力を感じた。社会人となってからは、技術者として、常に事象に
   対して前向き取組み、技術の研鑽に励んで欲しいと思う。


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4) 平成26年12月 4日(木) 13:10〜14:40 (第5・6時限)435教室
  講師:五嶋 智久 氏 ( 技術士(建設部門) 所属:太平電業 株式会社 )
   @ 大学講義が会社でどう役立っているか?をテーマに、自社において、大学講義が役立って
     いる科目を挙げ、実際に使っている公式や、具体例としての写真、自分で作成した図面や
     強度計算書を示しながら、大学講義が身近で現実的なものに感じられるように説明した。
   A 就職活動についてのアドバイス:毎年、自社の採用面接にも携わっているため、採用活動
     の広報解禁を3月に控えた学生に対して、主観的ではあるが面接官としてのアドバイスを
     行った。
  講師のコメント:
   質疑応答の時間を20分間設け、講師が一方的に話すのではなく、学生たちと対話することを
   重視した。講義の中で実際に客先に提出した設計図を見せたところ、学生から「もっと良い
   方法があったのではないか?」など積極的な意見があった。また、入社してからのことに関
   する質問も多くあった。先輩が話すことで学生たちとの距離感が縮まり、講義全体を通じて
   興味を持って聴いて貰えたと思う。

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